オックスフォード大学の研究チームから「ハチミツは市販薬や抗生物質よりも風邪の治療に効果的」との論文が発表されました


Gigazine にて「2020年8月にオックスフォード大学の研究チームが発表した論文では、『ハチミツは市販薬や抗生物質よりも風邪の治療に効果的』との結果が報告されています」との紹介がありました。

ハチミツは甘いだけでなく豊富な栄養素を含む食品であり、「風邪の時にハチミツをなめたり、ハチミツを混ぜたドリンクを飲む」といった民間療法も存在しています。2020年8月にオックスフォード大学の研究チームが発表した論文では、「ハチミツは市販薬や抗生物質よりも風邪の治療に効果的」との結果が報告されています。

(中略)

研究チームは、ハチミツが風邪の症状に及ぼす影響を検証した14の研究を分析し、ハチミツの効果を調査することにしました。今回の調査に用いられた14の研究は合計で1761人の被験者を対象としており、研究チームがこれらの研究結果を分析したところ、喉の痛み、鼻づまり、せき、うっ血といった風邪(上気道炎)の症状を改善する上で、「ハチミツが市販薬や抗生物質といった通常の治療法よりも有効である」との結果が確認されたそうです。

全てのハチミツが同じように作られているわけではなく、複雑で不均一な物質であるため、ある種のハチミツがほかのハチミツよりも風邪の治療に効果的な可能性もあります。しかし、今回分析された研究ではさまざまな種類のハチミツが使用されていたものの、「ハチミツが風邪の症状を緩和する」という結果は一貫していたと研究チームは指摘。確かにハチミツごとに効果の差があるかもしれませんが、どの種類のハチミツにもある程度の効果がある可能性が高いと示唆されています。